“ギネス世界一”の新宿駅を中心とした交通網
23区の中央部に位置する新宿区は、東京の中でも紛れもないホットスポットといえるでしょう。特に日本一乗降客の多い新宿駅は、なんとギネス記録も保有。1日の乗降客数は約346万人と圧巻の数字を誇ります。JR、京王、小田急、東京メトロ、都営など5社が乗り入れるターミナル駅はアクセス抜群であり、「東京の路線はすべてが新宿に通じるのか」という錯覚を覚えるほどです。
都営新宿線、大江戸線、京王線、京王新線、小田急線、埼京線、中央線、総武線、丸の内線、西武新宿線と鉄道各線の名前を挙げると10路線も存在します。新宿三丁目駅の副都心線を含めれば11路線になります。また、2016年4月には新宿駅直結の高速バスターミナル「バスタ新宿」が開業。これまで新宿駅周辺に十数ヶ所に点在していた高速バス乗り場が1つに統一され、電車への乗り継ぎがスムーズに。鉄道に加え、バスの乗り入れも集約されたことで、日本一の交通網が形成されています。
街に目を向けると、都庁を筆頭に超高層ビル街が並ぶオフィスエリア、日本最大の歓楽街である歌舞伎町と明確なコントラストが存在。また、都庁すぐそばの西新宿に8万m2の敷地誇る“都会のオアシス”新宿中央公園、巨大なゴジラが特徴的な歌舞伎町TOHOシネマ、大人の女性が平日・休日問わず満喫できるNEWoMan(ニュウマン)など世代や性別の垣根を越えて楽しめるスポットが多数存在。さまざまな表情を持つこの巨大タウンは、今後も話題を事欠かさないでしょう。
神楽坂・高田馬場・大久保など魅力的な街も多数
新宿がいかに大きくて、影響力のある街であるかについて紹介しましたが、新宿区には魅力的な住宅地も多数存在します。その筆頭がなんといっても神楽坂です。飯田橋駅から神楽坂駅までのいわゆる「神楽坂」と呼ばれるエリアは、日本情緒溢れる古風な街並みを色濃く残し、日本人のみならず外国人からも多くの支持を集めています。高級な料亭から、庶民派のリーズナブルな酒場まである点も多くの人を引き寄せる要因です。
また、私大の雄である早稲田大学があるのも新宿区です。高田馬場周辺は学生が賑わうエリアであり、多くの若者が暮らしています。山手線で新宿と池袋の中間に位置するため利便性が高く、飲食店や居酒屋の物価が比較的安いなど、交通や生活に困ることがない点が魅力。高田馬場の駅周辺を離れ、下落合エリアや早稲田エリア方面に少し移動すれば閑静な住宅街も多く存在するだけに若い夫婦の方にも人気が高いようです。
歌舞伎町の裏側に位置し、多国籍化が進む大久保もまた新宿区内です。一時の韓流ブームで一躍有名になりましたが、大久保一帯は関東最大のコリア・タウン。韓国系の飲食店、雑貨店、アイドルや俳優のグッズ店などが多数存在し、異色を放っています。近年ではタイやミャンマーなど東南アジア系を中心にアジア各国から人が集まるスポットになってきているだけに、国際化の最前線に位置する街とも表現できるでしょう。
静かな住宅街なら市ヶ谷・四谷・曙橋・下落合
地域性に溢れた特色豊かな住宅街の他にも、新宿には閑静な住宅街も多数存在します。その筆頭が江戸城防衛のために築かれた外堀に隣接した市ヶ谷から四谷に続くエリアです。桜の名所で有名な外堀公園があり、市ヶ谷を経て四谷にいたるまでの散策路が整備されているなど、自然と調和した静かな街並みが続いています。都心の隠れた落ち着きスポットでもあります。
新宿駅へ徒歩30分ほどの距離で、平穏でリーズナブルな街として有名なのが曙橋です。靖国通りや外苑東通りなどの大きい通りから脇道へ入ると静かな住宅街が広がっており、家族で住むには最適な環境。昔ながらのアットホームな雰囲気が残る曙橋通り商店街など、日用品が買えるスポットも多く存在します。また、神楽坂界隈より少し安めの土地の値段も人気を集めている要因です。
高田馬場や目白の間にある下落合も、家族住まいに人気があるスポットといえるでしょう。中でも下落合2、3丁目は高級住宅街であり、目白通りに近づけば近づくほど住宅街の質が上がっていくのも特徴です。駅自体は規模の小さい下落合ですが、その分、アクセス良好ながら“都会の喧噪”とはかけ離れた雰囲気が広がっています。
このようにエリアによってまったく別の表情を見せる新宿区。数あるスポットの中から住む場所を選定するだけで楽しくなりそうなこの区に注文住宅を建ててみてはいかがでしょうか?
Photo credit: Adam & Doggie via VisualHunt / CC BY-SA