
都心に比べて安い値段で広い土地を確保できる郊外
ゆったりとくつろげる広々としたリビングスペースにガーデニングができる緑豊かな庭――そんな贅沢な庭付き一戸建てのマイホームを一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。ただし、誰もがそうした“理想の家”を手に入れられるほど現実は甘くはありません。
特に都内に勤務している方にとって、勤務地の近くに庭付きの家を購入するとしたら、かなりの資金が必要となります。かなりの富裕層でもない限り、都内の一等地に広大な庭を誇る立派な屋敷をかまえることは、このご時世では困難だといえるでしょう。ただし、だからといって庭付き一戸建てのマイホームをあきらめるべきではありません。快適空間をご自宅に求めたいという方には、郊外に家を建てることをおすすめします。
以下の表の通り、同じ都内でも23区と多摩地区では土地の値段が異なります。また、同じ多摩地区でも都心部への距離で土地の値段は変わってきます。勤務地への通いやすさや予算面を考慮したうえで、理想のマイホームを検討することをおすすめします。
23区人気エリアの土地の値段
中野区 | 70万0640円/m2 | 231万6167円/坪 |
世田谷区 | 59万7309円/m2 | 197万4578円/坪 |
杉並区 | 54万0981円/m2 | 178万8368円/坪 |
データ元:土地価格相場が分かる土地代データ
多摩地区の主な土地の値段
武蔵野市 | 88万6952円/m2 | 293万2073円/坪 |
三鷹市 | 47万6000円/m2 | 157万3553円/坪 |
立川市 | 47万5636円/m2 | 157万2351円/坪 |
調布市 | 37万0046円/m2 | 122万3295円/坪 |
府中市 | 32万4824円/m2 | 107万3799円/坪 |
西東京市 | 29万0940円/m2 | 96万1785円/坪 |
東久留米市 | 21万7657円/m2 | 71万9527円/坪 |
八王子市 | 15万5759円/m2 | 51万4905円/坪 |
データ元:土地価格相場が分かる土地代データ
Photo credit: thinkpanama via VisualHunt.com / CC BY-NC
通勤時間が長くなっても確保したい伸び伸びした暮らし
アットホーム株式会社が、都内に勤務する子持ちのサラリーマン583名を対象に行った通勤の実態についての調査(http://athome-inc.jp/pdf/questionnaire/14071501.pdf )によると、通勤の平均時間はドアtoドアで58分という結果が出ています。同調査では実際の時間とともに、通勤時間の“理想”と“限界”についてもリサーチ。理想は35分以内で、限界は86分というのが現代のサラリーマンにおける通勤事情のようです。
つまり、子育て世代にとって家を建てる立地は勤務地よりにしたいのがものの、少し郊外よりの土地を選んでいるのが現実だといえます。理想の35分以内を片道20分以上もオーバーしつつも、「自分の納得する家が建てたい」と郊外を自身の生活の拠点に選ぶ人は少なくありません。
都会の喧騒と日々格闘しながら働く日本のサラリーマンにとって、家での家族と過ごすくつろげる時間は非常に大切です。そのため、通勤時間に多くの時間を割くことになり、睡眠時間が削られたとしても、都心よりも広く静かに暮らせる住まいを求める人が多いという結果になりました。

子どもが遊べる庭付き一戸建ての注文住宅
マイホームの場所を郊外に選ぶ人にとって、大きな影響を与えるのが子どもの存在です。「子どもができたら自然豊かな伸び伸びとした場所で育てたい」「一戸建ての広々とした庭で思いっきり遊ばせてあげたい」など、子どもの成長や遊びを重視すると都心部よりも郊外の方がより実現性が高いといえます。
DINKS(共働きで子供を意識的に作らない夫婦)のように子育てを考えていない場合は、都心よりの方がライフスタイルを満喫できるかもしれませんが、落ち着きを求める子育て世代にとって、郊外は理想的な場所なのです。特に都心へのアクセスが1時間以内にできる調布市、西東京市、東久留米市、武蔵野市、三鷹市などの地域は特に子育て世代に選ばれるエリアといえるでしょう。
そして、郊外であれば広い土地を活用して、より自由な設計を実現できる注文住宅の長所をさらに活かすことができます。住宅へのこだわりはもちろんのこと、都心では実現が難しい庭づくりについても重きを置きやすくなります。子どもが伸び伸びと楽しく遊べる“庭付き一戸建ての注文住宅”を建てたいとお考えであれば、郊外の土地をまずはご検討ください。ベッドタウンと呼ばれる街で“職住分離の快適なライフスタイル”を築くのも、子育て世代の醍醐味ともいえる暮らし方なのではないでしょうか。
