土地の値段で選ぶ注文住宅を建てるエリア

日本は土地の値段が海外に比べて非常に高い

注文住宅を建てるうえで多くの方が頭を悩ますのが土地の値段ではないでしょうか。非常に高額な値段なため、特に注文住宅とセットで土地の購入も検討されている方にとっては、地価がエリアの選定に関わる大きなポイントとなります。土地選びに関しては慎重を期すことが不可欠ですが、そのためにも日本における土地事情についてまずはおさえておきましょう。

日本は地形上、人が住める土地は3割程度しかありません。そのうえ、都市部に人口が集中しているため、限られた土地に対して需要が上回っているのが現状です。人気エリアの土地の値段は、一部の富裕層しか手の届かない価格帯となり、お手ごろな値段で販売されている土地はすぐに完売してしまいます。そのため、土地情報には常にアンテナを張り巡らせる必要があるのです。

広大な面積を誇り、人口密度があまり高くない国に比べて日本の土地市場は完全な売り手中心の市場であり、土地購入者が不利な立場に追いやられるケースも珍しくありません。現状を踏まえたうえで賢く土地選びをするためには、土地の値段がどのように決まるのかを把握しておくことが重要になります。

知っておきたい土地の値段を決める3つの要素

土地は車や家電、ブランド品などの製品と決定的に異なる点は、同じ条件のものが1つとしてなく、“唯一無二の存在”であることです。そのため、人気が高いエリアの土地はおのずと値段も高騰し、また売主の意向によっても価格が変動します。そのため、土地選びの際には、客観的に見てその土地の値段が高いのか安いのかを判断する基準を設けておく必要があるでしょう。土地の値段を決定づける要素は以下の3つとなります。

東京の地価総額が高い土地ランキング

では実際に東京の土地の価格設定についてもきっちり把握しておきましょう。「土地価格相場が分かる土地代データ（http://www.tochidai.info/tokyo/ ）」によると東京の土地の値段は以下のような順位になります。

データ元：土地価格相場が分かる土地代データ

上記のランキングから大企業が建ち並ぶビジネス街があり、日本経済の中心地である中央区、千代田区、港区の土地の値段がずば抜けて高いことがわかります。ただ、これらの土地には住宅地がほとんど存在せず、都心の中心部なだけに注文住宅を建てるにも適した場所とはいえません。

TOP3に続くのは渋谷区、新宿区、豊島区です。それぞれに渋谷、新宿、池袋という大きな歓楽街があるエリアが上位に来ています。また、11位に特別区以外から武蔵野市が唯一の選出。注文住宅を建てるうえで人気のエリア（第25回コラムにリンク）ともいえる中野区、世田谷区、杉並区も15位以内にランクインしています。

今回は紹介しきれませんでしたが、全ての土地・エリアに地価が存在し、土地の値段が付けられています。ご自身が住みたいエリアが決定した際には、その土地の相場を必ず確認して、お得な買い物ができるようにきちんと準備をしましょう。