
子どもの独立に合わせた家の建て替えが増加傾向に
長年にわたり手塩にかけて育てたお子さんが結婚や就職を機に独立――いっしょに暮らしていた家族が離ればなれになるという転機の訪れに際して、親御さんはうれしいようで寂しいような複雑な心境に陥るかもしれません。ただ、よくも悪くもともに暮らす家族構成が変わるため、お子さんの独立に合わせて家を建て替えたり、リフォームしたり、引っ越しをしたりする家庭も多いようです。
特に近年では、自然豊かな田舎の土地で老後の生活を夫婦二人で楽しみたいという考える方々もおり、環境のいい土地で快適に暮らせる注文住宅をオーダーするというケースも増えてきています。当コラムでは、親元から子どもが離れ、時間にもお金にも余裕が出てくる40代後半から60代くらいの“子ども独立世代”が注文住宅を選択する事情についてご紹介します。
「設計」「デザイン」「素材」などを自由に選べるフルオーダーの家
注文住宅という言葉を聞くと、小さな子どもの成長を見守っていく“子育て世代”の一次取得者をイメージされる方が多いのではないでしょうか。確かに子どもの健やかな成長のためにもこだわりにあふれた家を建てたいと考える方が多いようですが、注文住宅は自由度が高い反面、費用が建売住宅よりもかさむため手が出せずにあきらめる家庭も少なくないようです。
ただ、近年では“夢のマイホーム”の建設を一度は見送りマンション生活を送りながらも、子どもの独立をきっかけに注文住宅の建築を検討される方も増えてきています。では実際に子どもが独立し、夫婦だけの暮らしを望む方々は、注文住宅にどのような条件を求めるのでしょうか。主に以下の3つが挙げられます。
| その1:環境のいい場所 | その2:便利な立地 | その3:少人数で住める物件 |
|---|---|---|
老後の生活を送るだけに「環境がよく」「便利で」「少人数で住める」物件が好まれる傾向にあります。大きな家を建ててスペースを持て余すよりも、機能的でコンパクトな物件でひっそりと静かに暮らすことを望んでいるようです。
一人ひとりに個性があるように家にもオリジナリティを
また、夫婦二人で住む家庭もあれば、子どもが結婚するのを機に孫といっしょに住める大きな二世帯住宅を注文住宅で建てる家庭もあるようです。ただ、一口に二世帯住宅といってもその種類はさまざまで大きく分けて「同居型」「一部共有型」「完全分離型」にカテゴライズされます。それぞれの住宅の特徴について簡単にご説明します。
同居型
若い夫婦とその両親らが分け隔てなく一緒に居住している住宅です。リビングなどで孫と自然に触れ合う機会が増え、何か病気などのトラブルが発生した際も気づいてもらいやすいなど親世代に多くのメリットがあります。
一部共有型
洗面や洗濯、食卓などのスペースはそれぞれの家庭で個別に部屋を設けつつも、お風呂は一つで共同など、部分的に共有部があるタイプです。適度に触れ合う機会がありつつも、それぞれの家庭のプライベートを守ることができます。
完全分離型
建物はいっしょでも、それぞれが別個の入口を設けており、完全に私生活を分離しているタイプの住宅です。普段の生活は分けていますが、何かあった際にはすぐに駆けつけることもでき、ほどよい距離感を保ったまま暮らせます。
上記のようにさまざまなタイプがありますが、子ども世代といっしょに住める注文住宅を建てる40代後半から60代の方も多いそうです。時間にもお金にも余裕が出てくる世代なだけに、夫婦だけで生活する場合でも、子どもや孫と住める二世帯住宅を建てる場合でも、好みに合わせて自由な設計が可能な注文住宅がより多く選ばれています。